『A Quiet Passion:静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』

『A Quiet Passion:静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』

まえおき

最近、投資のほうは月例報告くらいしかすることがないことに気づきました。というのも、入金力が小さいために「ネオモバ」での投資が主となりがちです。ネオモバでの投資では、【連続増配】【高配当】といった属性を持つ銘柄へ資金を集中させるため、特段の考察を要しません。もちろん、購入にあたっては銘柄の検討をしていますが、それぞれの属性を持つ銘柄から、「好み」という言語化・操作化の困難な要素を加味してプライオリティを設け、平均購入単価や株価のトレンドをみて、「買いかな?」というものを買うので、一定の選別を踏まえた「ノリ」でしかないと感じるわけです。

好きに生きる

1周回って最近では「好きに生きる」がモットーのような位置づけになっています。趣味や好きなことはたくさんあります。映画もそのうちの1つです。

映画って、映画館で観るときと家で鑑賞するときとでは、記憶や印象の残り方が全く違いますよね。そして、なんとなく、見たときにどう感じたのかを残しておいたらええんちゃうとなりました。

本題です!

この映画でまず感じたのはエミリの強烈な個性と物事に対する批判的思考についての表現です。ここで言うところの批判的は、否定的なニュアンスのものではなく、肯定的なものです。

作品の中では、宗教的要素(キリスト教、神、天国と地獄、など)が多く用いられています。これらに対する主人公であるエミリの捉え方とその表現は、とにかく研ぎ澄まされています。もちろん、エミリの態度や行動は他者からすれば不信心であったり不敬であったりするものとして批難されますが、そこに表れているのは、そうした他者が代弁する固定的観念への批判のようなものです。

エミリは詩人としての側面を有しているのですが(彼女は後世に大変有名になる詩人ですが、作品の中では一般化させたうえで自身の言葉でそうした存在を表する場面もあります。)、言葉選び(使い)が大変勉強になります。他者との間で展開されるセリフの1つ1つが意味深で難しくもあります。とにかく脚本がいいんでしょう。セリフとセリフの間につくられた間で笑いを引き出すことも忘れません。

他方、精神的に苦しくなっていく様の描写はなかなか堪えるものでもありましたので、そういうのが苦手な方にはお勧めできないかもです。エクソシスト物とかに接近する描写が何度かあったように思います。

もう一つ、この映画で感じたのが時代性の要素です。作品が展開していく中で、エミリの境遇が次第に明らかになっていきます。一部分であれども南北戦争期前後のアメリカの姿が表現されていました。エミリの父は兄の従軍を公債を購入して回避させたシーンでは有産階級の世界観が、叔母と父との間の会話のシーンや全く別の場面でのやはり父の存在を介することとなるエミリと(召使ではなく)使用人とのやり取りからは奴隷制の存在や旧世界英国(の貴族社会)と新世界アメリカの暗黙の対比、そして矛盾が伝わってきました。

結論としては、いくつかのセリフ回しを反芻して覚えたいなぁ~と思える作品で、お気に入りに加わりました。

終わりに

今後も、映画をみて感じたことも記録していくと思うのでよろしくお願いします!

ちなみに、以前つぶやいている『クワイエット・プレイス』や、まだつぶやいていないですが『LBJ ケネディの意志を継いだ男』なんかは、まとめておきたいと思ってます。LBJは『ジャッキー』や『大統領の執事の涙』なんかを思い出す作品でした。ほかにも頭に浮かんだ気もしますが…なんだっただろうか。

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