投資の目的

私の投資における目的は、安定的な副収入を得ること、にあります。

したがって、キャピタル・ゲインではなく、インカム・ゲインに重きを置きます。もちろん現在の資産水準では、インカム・ゲインのみで生計を立てるといった次元にはありませんので、必要に応じてキャピタル・ゲインを確保することもあり得ます。

なぜ安定的な副収入を得ることを目的に据えているのか、というと本業との関係が主たるものです。本業については詳らかにするつもりはありませんが、どちらかというと身銭を切る必要に迫られることの多い職種です。

たとえば、資料購入を行う場面が多く、またそれらの資料は単価がとても高いことが多いので、決められた予算の範囲では能わらないことが多いのです。そうなると、自弁で賄う必要が多くなりがちです。

こういったものを購入していくために、一定の経済的な余剰を現実的に必要としています。なので、まずは年10-20万円程度を確保していたいという事情があります。

次のレベルの目標は、生活費に関わる部分を気にせずに生活を行えるようになることです。それには一体いくらの副収入があれば良いのでしょうか。

固定費について考えてみたいと思います。あくまでも参考値として計算していきます。まず、家賃は最大の固定費です。月7万円として、12掛けすると、84万円が年間掛かっています。次に光熱費です。ガスは3000円、電気が4000円、水道が2か月に3000円とします。それぞれに36000円、48000円、18000円が年間掛かり、あわせて10万2千円になります。通信費も欠かせません。毎月15000円として、年間18万円になります。この時点で年間112万円は支出していることになります。家賃を6万円の部屋にしても100万円は支出しています。

基本的な条件を変えない場合、毎年確実に100万円は支出することになります。この部分を気にせずに生活を行えるようになるのが、次なる目標となるわけです。

では、最初の目標である年間10-20万円をインカム・ゲインで得るには、いくらの資産をもっていれば良いでしょうか。

東証1部全体の平均配当利回りは1.7%程度です。日経平均銘柄でも1.8%程度です。もちろん、インカム・ゲインに重きを置いた投資を行うのですから、これよりも配当利回りの大きな銘柄を中心にポートフォリオを組むことになります。他方で、現実には一定数の優待銘柄も組み込むことになります。したがって、2%程度の利回りが現実かもしれません。

単純計算で考えてみます。

年間10万円を得る場合、年間利回りを2%とすると500万円の金融資産を保有していれば達成できます。年間20万円の場合は、1000万円になります。

3%の年間利回りの場合ではどうでしょうか。10万円を得るには334万円、20万円を得るには667万円になります。

4%の年間利回りの場合では、10万円を得るのに250万円、20万円を得るのに500万円になります。

仮に、株主優待をメインとする資産を除いた配当銘柄のみで考えた場合には、500万円程度の資金で4%程度の高配当銘柄を中心に投資を行えば、最初の目標である10-20万円の副収入確保は達成可能となるでしょう。もちろん実際には銘柄の選択や売買のタイミングなど様々な要因を考慮に入れなければなりませんので、そう単純な話でもありません。

次の目標は年間の必要経費(固定費)100万円を気にせずに生活できるようになることです。最初の目標の上に成り立たせる必要がありますから、年間120万円の副収入が目指されます。

20万円を得るのに4%で考えると500万円の投資が必要でした。120万円は20万円の6倍ですから、単純に計算すると投資規模は3000万円になります。年間利回りが2%の場合には、6000万円の投資規模が必要になります。

私はこの規模を一足飛びに実現できる資産を現状持っていません。したがって、この資産規模にたどり着くための道筋をたてる必要があります。

一つは投資にまわす資金の増強です。すなわち、本業で得た収入から投資に回していく道筋です。基本はこれになります。

もう一つはインカム・ゲインの再投資です。もちろん100%を再投資してしまっては、上の目標は実現しないことになってしまいます。したがって、目標との間でバランスをとりながら、再投資に回す割合を決めていくことになります。

年10万円を4%(250万円の投資)で確保している状況をスタート地点として検討してみたいと思います。どれらも10年間続けた場合を想定しています。

目標を度外視に100%再投資した場合はどうでしょうか。
10年間で100万円以上の増加が生じていますが、手元の消費に回すことは一切できていません。

同じく目標を度外視に100%再投資しつつ、毎月5万円(年間60万円)を新たに投資していった場合はどうでしょうか。
こちらの場合は、540万円を新たに投資しているので、全体の資産は1000万円を超える計算になります。

次に、50%の再投資を行った場合はどうでしょうか。
比較のために100%再投資した場合を青線で残してあります。グレーが資産規模の推移です。60万円程度の資産の増加が見込めつつ、手元には5万円強6万円弱の自由なお金が残る計算になります。

さらに、50%の再投資を行いつつ、毎月5万円(年間60万円)を新たに投資していった場合はどうでしょうか。
こちらも新たな投資を進めた結果、資産規模は900万円を超えるところまで広がっています。手元に残る資産は年々増加し、10年目には17万円程度が見込まれます。

これらはあくまでも試算であり、現実はより複雑ですから、このように行くこともあれば、これ以上の結果になることも、これ以下の結果にしかならないこともあります。

また再投資の比率を変更したり、新たに投資に回す資金の量を増やしたりと、条件が変われば変わったタイミングで、違った軌跡を描くことになります。

それらを勘案しながら、投資により安定的な副収入を得られる環境を整えていくことが、私の目標となります。






このブログの人気の投稿

SBI証券からカストックの貸株金利の入金がありました

【優待銘柄】すかいらーく急落で100株拾った話

2019年IPO挑戦日誌:その3(ミンカブ・ジ・インフォノイド)